理事長所信・スローガン

2021年度 スローガン

基本理念

彩りあふれる個と公が協和する倉敷の実現

基本方針

人財研修室地域社会に寄与できる彩りあふれる人財の育成
未来創造室持続可能な発展を目指す地域と青少年の育成
人財交流室パートナーシップを通じて率先して行動する次世代のひとづくり
組織情報室LOMの価値を高め進化し続ける組織運営

はじめに


公益社団法人倉敷青年会議所
第66代理事長 宗田 行弘

私たちの生活は色に囲まれています。色は人の心に影響を与えると言われ時代の風潮や傾向も色で表現されてきました。色を付けること、配合することを「彩る」と言います。ひとを色で表現すると、交じり合うことで、ひとは新たな「彩」として豊かな表情を生み、多様性をもたらし、新たな価値を創造すると考えます。

2001年のJC宣言文には「混沌という未知の可能性を切り拓き」という一節があります。通常であれば混沌と混迷は同じ意味合いで捉えてしまい、暗い印象を与えてしまいがちです。しかし、この宣言文では混沌を未知の可能性と表現し、どのように切り拓いてゆくかが問題の本質であると捉えています。新型コロナウィルス感染症の影響を混迷と捉えるならば、間違いなく負の作用としか考えることはできません。私たちがこの状況を混沌と捉えることができるならばそこに光を見出し、新たな価値に気づくことができます。どのような状況であっても青年会議所運動の光は消えることはありません。

青年会議所の運動とは、組織体としての行動であり、社会を巻き込み先頭に立ってリーダーシップを発揮し、問題解決のために行動を起こすことであり、時には地域や国家のため、利他の精神が必要となります。平成30年7月豪雨災害の復興支援の中で、他団体と協力し立ち向う会員同志や先輩諸氏の姿は、青年会議所の運動を体現したものであったと感じます。この地域を担う青年経済人であるという信念や誇りが原動力となったことは間違いありません。創立から66年を迎える私たちは、困難を乗り越えてこられた先輩諸氏の姿を忘れず、この倉敷になくてはならない団体として存在し続ける必要があります。

持続可能な地域を目指したまちづくり

青年会議所が目指す「明るい豊かな社会の実現」は、SDGsの理念「誰一人取り残さない社会」と親和性が高いと考えます。新型コロナウィルス感染症による世界の混乱は、各地域の貧困・医療・教育の数十年の前進を後戻りさせるとの予測も出ています。企業や教育現場ではITの活用が急務となり、新たな体制が求められる状況だからこそ、「持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」が必要となります。倉敷市は2020年に内閣府から「SDGs未来都市」及び「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。まちづくり団体としてSDGsを一層推進するとともに、事業構築においては「持続可能なまちづくりとその担い手としてのひとづくり」を目標とし、明るい豊かな社会の実現を目指します。

災害支援とまちの復興

気候変動は世界規模で様々な変化をもたらし、自然災害は想像を超える力でまちやひとに襲いかかります。自然災害への対応は欠かすことはできません。平成30年7月豪雨災害で被災した真備地域へは、引き続き必要とされる支援を行います。そして、全国各所で起こる災害にも、豪雨災害においての発災直後からの支援の経験を活かし、他団体と連携し迅速な対応を行います。また、自然災害だけでなく、感染症の影響といった未知の事象に対しても、地域の持続性を第一に考え対応を行います。SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」にある「包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住の実現」を災害支援・防災意識の向上・感染症への対応により達成を目指します。

青少年の育成

倉敷JC宣言では夢や希望にあふれたくましく生き抜く子どもへ導く「青少年育成運動」の実行を宣言しています。新しい生活様式の中で、子どもの未来が制限されることがあってはなりません。オンライン教育の環境も整う中で、より多くの子どもが相互にコミュニケーションができる機会を生み出すことができる時代になりました。目まぐるしく変化する社会では、逆境や困難に対応する強靭さが求められます。たくましく生き抜く子どもには、折れない心が必要です。小さな成功の積み重ねを体験することで自己肯定感に繋がり、折れることのない、しなやかな心を育てることができると考えます。また、地域の教育機関や他団体との協働により、新たな事業を生み出すことができます。過去の事業を検証し必要なものは継続や他団体への引継ぎといった手段も必要です。どのような状況であっても、時代に即した事業を行ってきた私たちは、子どもが安心して参加できる事業が行えます。未来につながるまちづくりとして、しなやかな心を育む青少年の育成を実施します。

ひとづくりの実施

私たちが行う青年会議所運動は個々の家庭や仕事、地域での活動が基盤になっています。周囲の環境に感謝し、それぞれが人間力の向上に努める必要があります。まちづくりは地域のひとの協力と、まちのため自ら判断・選択・行動を行えるひとを育てることが重要となります。まちの文化や歴史を考察し、変化する社会に対応できる、多様性ある人財を育てるひとづくりを行います。また、行政や教育と必ず関わりがある団体として未来を選択する政治について考えなくてはなりません。18歳から選挙権が与えられている今こそ、有権者が政治に触れる機会を提供することが必要です。国政や首長選挙が行われる際には公開討論会を開催し市民の政治参加の機運を高めます。

新会員の研修

倉敷一番の学び舎は青年会議所である。この言葉を聞く機会は多いと感じます。研修を受ける時間だけでなく、お互いが助け合い悩みを乗り越え、切磋琢磨する時をともに過ごすからこそ、青年会議所は学び舎となるのだと考えます。緊張と緩和は成長を促し、強固な絆で結ばれた仲間を生み出します。そして、倉敷青年会議所をより強い組織へと生まれ変わらせることとなります。また、個性あるひとの色が交じり合うことにより、組織としての多様性を生み出す効果が期待されます。青年会議所の理念を大切にし、新会員がポジティブに変化し、まちとひとに彩りを与えることのできる人財を育てる研修を実施します。

例会の開催

月1回開催する例会は会員相互の啓発と連携を図る場となります。会員の絆を深めることは組織を活性化させます。2020年緊急事態宣言下でのオンラインを取り入れた例会は、私たちの交流を止めないための手段として活用することができました。これからの例会も会員と家族、職場の安全を守りながら開催していきます。また、例会は会員のための修練を図ることができる場でもあります。この機会を有効に活用し、会員資質の向上や地域の皆様を対象とした事業を実施することは、会員相互はもとより地域との交流にもつながると考えます。例会をまちづくりにおける市民との最も近い窓口としても活用していきます。

会員の拡大

倉敷青年会議所に入会するには、3年以上活動ができる期間を残して入会しなければなりません。私たちが同志と出会えたことは人生で最良のめぐり合わせであると言えます。一方で私たちが青年会議所の良さを相手に伝えても、入会まで辿りつけない方が多くいることも現実です。対象者の各個人の目的や悩みは様々ですが、私たちが候補者に他団体との違いを明確に示すことができるのは自己修練の場がある団体であるということです。私たちは会員拡大活動をする時でさえ、多くの学びや気づきを得ることができます。組織全体で候補者の情報や拡大の手法を共有し、相互にフォローすることで効果的な拡大につなげることができると考えます。組織を活性化させ運動を継続するには、同志となってくれる人財が必要です。彩りあふれる青年との出会いのために、これまで以上の協力体制で会員の拡大を展開します。

効果的な広報活動

青年会議所の運動がメディアのニュースや記事で取り上げられ、周囲から反響があると誇らしい気持ちになります。市民から認知されることは、会員にとって活動への後押しになることは間違いありません。情報ツールの普及により必要な情報を手軽に得ることができる時代となりました。情報は紐づけされ、各個人の趣向に合わせた情報を手軽に得ることができます。その反面、相手にとって興味、必要がないと感じる情報は、届けることすらできません。複数の情報媒体を活用することで、各世代に情報を発信することができるクロスメディアの発想は、最も効果のある手法であると考えます。また、情報は取扱う者の資質を問い、偏った情報は受取る側に誤解を与えることもあります。公益団体にふさわしい質の高い情報を提供するとともに、青年会議所のブランディング向上につながる効果的な広報を展開します。

渉外と確実な組織運営

倉敷の中には様々な団体が存在しており、私たちもたくさんの協力を得て運動を展開してきました。単年度制だからと言って、その関係が終わることがあってはなりません。窓口としての機能をしっかりと果たすとともに、必要な時には連携を深めることも重要となります。また、私たちが行う事業は理事会で協議を重ね審議承認が得られなければ実行に移すことができません。議案は事業を判別するための指標でもあり、不確実な議案では不確実な事業しかできないといっても過言ではありません。公益性の高い組織として財政の透明化やコンプライアンスへの対応はこれまで同様に行い、各委員会の議案がより精度の高く確実性の高い事業の開催につながるよう努めます。組織内外に向けて堅実な姿を見せることができる組織運営を展開します。

青年会議所間の交流

倉敷青年会議所は山形青年会議所やハワイホノルル日系人青年商工会議所と姉妹縁組を締結しています。新型コロナウィルスの影響は未知数ですが、内側の志向になることなく、先輩諸氏から受け継ぐ友情を紡ぎ続けます。オンラインの活用を交流の場が増える新たな機会と捉え、多様な方法を模索していきます。私たちは離れた場所にも同志がいるということを忘れず、お互いを高めあう存在として新たな形での友情関係を構築します。

 倉敷市内の児島青年会議所、玉島青年会議所という存在は私たちにとってかけがえのない仲間であり、お互いを意識し高めあうことのできる存在です。各々の特性を活かし、この倉敷になくてはならない団体として切磋琢磨を続けていきます。また、2021年は児島青年会議所が地区コンファレンスを主管します。2017年に倉敷で開催した経験を活かし、中国地区内の会員同士の交流のため、新たな時代の大会に向けて協力を行っていきます。

 岡山ブロックじゃがいも大会は、これからのスポーツ大会に求められる対策を講じた設営を行います。岡山ブロック協議会内の先輩諸氏や会員同士との交流により意識を高揚し、設営を通して団結力の強化と自己成長を目指します。

 日本青年会議所や中国地区協議会、岡山ブロック協議会へ出向者を輩出することで、多くの学びをこの倉敷に持ち帰ることができると考えます。より広い視野から物事を捉えることは、地域の問題を解決するための知恵につながります。出向者へは多くの期待をするとともに、そのためのフォロー体制も整えていきます。青年会議所間の交流と出向がもたらす学びは、この倉敷青年会議所を彩りあふれる組織に変える力となり、私たちのまちづくりやひとづくりへの意識をより高めてくれると確信しています。

結びに

私たちは当たり前と考えていた日常が、覆される時代に生きています。新しい日常は、私たちに変革の能動者としての覚悟を問いかけているように感じます。私はJCにはひとを変える力があると信じています。互いの価値観の違いを超え新たな価値を生み出すことで「志を同じうする者」になると確信しています。混沌という未知の可能性を同志とともに切り拓き、青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げましょう。

「彩りあふれる人財とともにこの倉敷(まち)を鮮やかな色彩に」